線維筋痛症はどんな病気?
公的に発表してから随分と知られるようになった
線維筋痛症という病気。
私も線維筋痛症になってから、色々と調べましたが
人に聞かれたときに説明するのがなかなか難しい。
それで、主治医に相談したところ
二冊、冊子をもらいました。
それらを引用して線維筋痛症とはどんな病気か?を
説明したいと思います。
線維筋痛症はこんな病気
"全身の痛みが長く続く病気です。
痛みの他に、強い疲労感や倦怠感を伴うことが多くあります。骨折と同じくらいの痛みを感じることもありますが、通常の画像診断や血液検査で原因が見つかることはありません。また骨が折れたり、身体に損傷が伴う病気ではありません。"
なぜそんなに痛むのか
"線維筋痛症の痛みは「痛みを感じる仕組み」がうまく働かないために起こるといわれています。痛みは脊髄を介して脳の神経細胞が「痛い」という信号をキャッチして生まれる感覚です。痛みに関連する神経の経路は「痛い」という信号を脳に伝える経路と、「痛い」という信号を抑える経路の2つがあり、そのどちらに異常があっても激痛が生じてしまいます。"
痛みだけじゃない線維筋痛症の症状
"線維筋痛症は、全身の激しい痛みのほかに、ひどい疲労感や倦怠感、その他様々な症状を伴うことが知られています。一人の患者さんにすべての症状が出るわけではありません。"
- 全身の痛み(関節痛、筋肉痛、頭痛、体のこわばりなど)
- 眠れない、不安になりがち、物忘れが増えるなど
- 疲れ、体の冷え、足のむずむず、便秘や下痢、頻尿、目や口の乾き、口内炎など
- しびれ、めまい、耳鳴りなど
痛み
線維筋痛症の痛みは、肩、背中、腰部、臀部、足などの全身の付着部や筋肉などの広い範囲あるいはその一部に、慢性的に強い痛みが起こります。痛みの強さは患者さんによって異なるため、「ズキズキする」、「ヒリヒリする」、「鈍い痛み」、「刺すような痛み」、「焼けるような痛み」など、痛みの表現も多岐にわたります。また、毎日痛みを感じる患者さんもいれば、毎日痛いわけではない患者さんもいて、季節によって痛みの程度が変化するという患者さんもいます。
疲労感・倦怠感
線維筋痛症の患者さんの疲労感や倦怠感には個人差があります。痛みだけなら日常生活を支障なく過ごせる患者さんでも、疲労感・倦怠感が加わると日常生活に支障をきたす場合があります。
こわばり感
線維筋痛症の症状には、関節や筋肉のこわばりや痛みがみられ、膠原病の症状と似ています。しかし、リウマチ性の病気とは違い、関節の腫れや変形といった炎症症状は通常ありません。
睡眠障害
強い痛みのために睡眠が妨げられたり、眠りが浅く、ちょっとした物音でも目が覚めたりすることがあります。こういった睡眠障害があると、起床時の爽快感がなく、疲労も取りにくくなります。また、日中にイライラすることが痛みを強く感じる原因にもなります。
うつ状態
線維筋痛症のつらさは他人には理解されにくいものです。そのため患者さんは周囲から怠けているように思われることも多く、ひどい痛みに悩まされることと相まって、悲観的な思考が強くなり、うつ状態に陥ってしまう場合があります。
診断方法
線維筋痛症に明確な診断基準はありませんが、現段階では1990年に発表された米国リウマチ学会の分類基準を参考に診断が行われています。
広範囲の痛みが3ヶ月以上続いており、全身に18ヶ所ある圧痛点を4キロの力で押して、11ヶ所以上痛むことが条件となります。痛みが11ヶ所以上でなくても、専門医の判断で線維筋痛症と診断されることもあります。
また、他の病気があっても線維筋痛症の診断は妨げられません。
皆様に理解していただけるよう線維筋痛症や慢性疲労症候群の症状や日常を記録していこうと思います。
今回は以下の二冊の冊子を引用しました。
わかりやすく、優しい冊子です。
線維筋痛症の患者さんの痛みをまず理解してあげてください、と呼びかけている
主治医である岡寛先生が監修をしてくださっています。
先生のいつも患者に寄り添う気持ちが
沢山つまっている冊子です。
先生いつもありがとうございます🐦